はるもとの感想

いろんな感想書いてます(21歳・学生・女)

リリーのすべて

初めてブログにコメントをいただけて小躍りしてますヽ( ´∇`)ノ 

 

さて、今日は大学のテストが一段落ついたので、図書館で映画を観てました!

コメントいただけた前の記事で、理系男子は~~ってカテゴライズしといて言うのもなんですが、人を型に当てはめたりしようとする事について少し考えてました。

というか自分を何かの枠に当てはめようとすることと、その他大勢の人をカテゴライズすること。

理系男子とか青文字系女子(古いか笑)とかその他大勢の人をライトに一般化するのは見てるのも考えるのも楽しい。笑

でもそれに自分が当てはまろうとしたりして振り回されるとしんどいんだなあ。

 

自分はオンリーワンでいいってカーネギーおじさんも言ってたし。

(行き帰りの電車で読んでます)
キンドルアンリミテッドで少し前まで『人を動かす』が無料で読めました!←カーネギーおじさんとの出会い)
カーネギーおじさん大好き……)
 
カーネギーおじさんはさておいて、リリーのすべてのあらすじは以下のとおりです。
 

夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。

風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻ゲルダと結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、
ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。
それがどういうことなのかもわからないまま、“リリー"という女性として過ごす時期が増え、心と身体が一致しない状態に苦悩するアイナー。
一方のゲルダは夫の変化に戸惑いながらも、いつしか“リリー"こそアイナーの本質であると理解していく。*1

 

舞台は1926年のデンマークで、トランスジェンダーという言葉もおそらく無かった時代。

妻の絵のモデルで女装をしたことをきっかけに、小さい頃から胸にしまっていたもう一人の自分が姿を現します。

それによって、周囲も自分も混乱してしまい、いろんな医者に相談しても本を読んでも出てくるのは、解離性人格障害、性的倒錯――とても受け入れられない言葉ばかり。

中にはロボトミー手術をすすめてきたり、無理やり拘束しようとしてくる医者までいます。

それでも何とか、ゲルダの支えもあり自分の状況を何とかしようと医者を探す中で出会うのです。

「あなたは正しい」

そういって受け入れてくれる医者に。

そして性転換をすすめられます。ゲルダにとっては夫の命を危機にさらす危険極まりない手術。でも、リリーにとっては希望の光だったのです。

 

苦しむ人に必要なのは自分に当てはまる枠を探し回るのではなく、自分を受け入れることなんだと感じました。でも本人がそうできる状態に無いのならまず、周りから認めてあげること。

カテゴリーに入ろうとするから苦しくなるんだろうな。

 

でもトランスジェンダーって言葉がこの頃からあって、周りに理解があれば、リリーはあんなに苦しまなくて良かったと思うと、トランスジェンダーっていうカテゴリーはそういう風に苦しむ人が少なくなるように誰かが造って、広めようとしているのだなと思います。それは今でも。

 

カテゴリーに自分を当てはめようとするのは苦しかったりするかもしれないから自分は自分、それでいい。特にセクシャリティなんて十人十色だもんね。

でも、どうしても理解できない人をほんの少しでも理解するためのカテゴライズなのだと、ここぞというときにはそういう使い方を心がけようと思いました。

 

それにしても……。

マティアス・スーナールツのくちびるすごくいい……。

*1:amazon内容紹介より